上顎についても書いてみたいと思います。6番目や7番目の上の奥歯の場合、下顎の6番目や7番目の奥歯とちがうのは上顎の6番目や7番目の歯の上に空洞があることです。その空洞は上顎洞といい、上顎洞は鼻くうとつながっています。6番目や7番目の部分の骨の上から上顎洞までの距離が10ミリ以上あれば全く問題ありません。5から10ミリあれば工夫すればなんとかなります。5ミリ以下の場合は骨をつくらなければなければなりません。
埼玉県 伊奈町 服部歯科医院
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上顎についても書いてみたいと思います。6番目や7番目の上の奥歯の場合、下顎の6番目や7番目の奥歯とちがうのは上顎の6番目や7番目の歯の上に空洞があることです。その空洞は上顎洞といい、上顎洞は鼻くうとつながっています。6番目や7番目の部分の骨の上から上顎洞までの距離が10ミリ以上あれば全く問題ありません。5から10ミリあれば工夫すればなんとかなります。5ミリ以下の場合は骨をつくらなければなければなりません。
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下顎の前歯についてはどうでしょう。この部分は通常骨の幅が細いのが普通です。そして歯の周りが歯周病で骨が溶けていたりすると、長さも短くなりインプラントを入れる方向と長さが非常に限られてきます。良い点はこの部分には大きな空洞や神経や血管の束がないので、きちんと入れれば危険なことは何もないことです。ただ前歯なので審美的な面を考慮しなければならないので、細い骨の幅にインプラントを入れつつ、審美的にもうまくいく角度をきめなければならないことです。CTを撮り、パソコン上で十分な検討が必要です。
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下顎の小臼歯と大臼歯のインプラントが骨の厚みさえあれば、成功しやすいことは述べました。では下顎の3番目の犬歯はどうでしょう。犬歯部分も骨の長さと幅があればそうむずかしくはありません。むしろ神経や血管のはいっている下歯槽菅が4番目の小臼歯の所で骨のなかから出ていくので犬歯の所には大きな神経や血管は走っていません。ただ骨の幅が狭いことが多く、審美的な部分に関係しているのでインプラントを入れる方向には、細心の注意が必要です。具体的にはパソコン上で理想のインプラントの径と長さを決めてその方向に入れるということです。
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インプラントが成功しやすい条件について下の大臼歯が周りに骨の幅と長さがあれば、もっともインプラントが成功しやすい場所であることは確かです。つぎに成功しやすいのは下の小臼歯です。ただし4番目、5番目の小臼歯の所の下には神経や血管の入っている下歯槽菅があるので、患者さんのCTデータをパソコンで分析して、骨の一番上から下歯槽菅の上2ミリまでの距離をはかり、かつ方向を考えてインプラントを埋入しなければなりません。この分析がいいかげんだと患者さんを危険にさらす事になります。
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インプラントが成功しやすい条件の五つ目はインプラントを入れる予定のところの骨の幅と長さがあるということです。最も条件に合いやすいのは下顎の奥歯のところです。6番目と7番目の歯はもともと形が大きいので、抜けた後も6番目、7番目を包んでいた骨の幅、長さともにインプラントを入れるのに十分な条件のことが多いです。ただし長い間6番目や7番目の歯が歯周病でぐらぐらしていたり、上顎の6番目、7番目に歯があって義歯が強い力をうけていると骨がかなり減っていて、下顎の下の方を走っている神経と血管までの距離が余りない場合があります。こういう場合は短いインプラントを入れるか、インプラントを入れる角度を工夫するか、インプラントを入れる場所を変えるか、インプラントを一本省略するか、どれかになります。
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インプラントが成功しやすい条件の4つ目は糖尿病にかかっていないことです。糖尿病にかかると、どうしても細菌に感染しやすくなります。インプラントは骨と直接くっついているので、普通の歯よりもがっちりしています。普通の歯には歯のまわりに歯根膜があり、歯のクッションの役目をしています。この歯根膜が細菌予防の役割を果たしており、骨に直接ダメージがいくことを防いでいます。ところがインプラントでは歯根膜がないので、一旦インプラントのまわりが細菌に感染してしまうと炎症がどんどん波及してしまい、インプラントの周りの骨が溶けてしまいます。軽いうちはなんとかなりますが、骨の損傷があまり大きいとインプラントをはずすしかなくなります。
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インプラントが成功しやすい条件の三つ目としてはタバコをすっていないことです。最も望ましいのは一度もタバコをすったことがないか、若い頃すこしすっていたが、やめてから20年以上たっている、というような人です。その逆はタバコを今もすっている、一日20本から30本すっているしやめる気もない、というようなひとです。こういう人にインプラントをいれるとインプラントと骨がうまくつかないでインプラントがはずれてきたり、1-2年でインプラントの周りが腫れてきたりします。インプラントが近年いくら進歩してきてるとは言え、長年タバコをすう事によって歯のまわりの血管が細くなって十分に血液が流れなくなっているのです。
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インプラントが成功しやすい条件の2つ目は歯周病にかかりにくい体質の人であることです。多かれ少なかれ40代、50代になってくると歯茎が下がってきて歯と歯の間にすき間があいてきます。しかしその時骨がどれくらい下がって来るかが問題です。あまり骨に影響がおよんでいない人がいます。こういう人は歯周病菌に遺伝的に強いタイプです。それに対して骨がかなり失われて歯にぐらつきがみられる人は歯周病菌に弱いタイプなのですぐに歯周病の治療をしたほうが良いです。できるだけ骨がなくなる前に治療を始めたほうが良いです。若いうちにきっちり歯周病の治療をして、そのあとは3-6ヶ月の定期検診をうけると良い状態を続けられます。
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インプラントが成功しやすい条件はいくつかあります。一つは骨が十分にあるということです。上の顎の場合1番目、2番目、3番目までは鼻くうまでの距離がもともとあるのでまず問題ありません。4番目のインプラントをいれる場合も普通はまず問題がないことが多いですが、一応CTのデータをパソコンで分析して上顎洞との距離を把握する必要があります。5番目、6番目、7番目のインプラントをいれる場合は絶対にCTのデータをパソコンで分析することが必要です。骨が少なく上顎洞までの距離が近いと、骨を作るか、インプラントの方向を傾けるか、又はインプラントを入れるのをあきらめるか。どれかを選ばなくてはなりません。
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歯周病にかかっても今は治療法が進み、よく治ります。歯周病にかかり、歯周炎になると炎症がおきているわけですから、腫れています。歯周病が治ってくると、歯周炎が治ってくるわけですから、腫れはひいてきます。つまり歯肉の腫れがひいて歯肉が引き締まり歯肉が下がります。その結果歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなります。歯周病の治療が進むと物が前より詰まるようになったといわれることがあります。これは不可抗力の治療の副作用なのです。もともと今の物のつまりやすいところまで歯周病で骨が溶けてしまっていたのです。もし何もしないで腫れたままでいたら、更に骨が溶けて歯がぐらぐらしてきます。よって多少ものは詰まりやすくなるかもしれませんが、歯の周りがしっかりしてきて自分の歯で一生噛めることになるので大目にみてもらいたいと思います。