小学生の矯正治療をする時には次の3つの事を常に考えて治療しています。
1-矯正装置を使って鼻の通りを良くして口呼吸ではなくて鼻呼吸にして
いびきなどを無くし、大人になってから睡眠時無呼吸症候群などにならない様に
する事。これが自由にできるのは小学生までです。これを重視しないで口呼吸のままで、
矯正すると、矯正した歯が元の位置に後戻りやすくなる時があります。
2-口の中に永久歯を抜歯しない、美しい永久歯の歯並びを作る事。
ただ小学5年生までに矯正治療を始めた場合は可能ですが、6年生の夏以降に矯正
治療を始めた場合は中学生になってから美しい顔貌にする為に抜歯を考えなくならない
時があります。
3-バランスのとれた美しい横顔を作る事。
その子の美しく感じ感じられる横顔を日本人の美しく感じられる平均値と比較しながら
矯正治療を行っています。
中学生、高校生、大学生、成人に対しても同じ考えを持ってはいますが、
最初の鼻の通りを良くできるのは、せいぜい高校生までです。
やはり顔が完成していない小学生から(特に小学4年生ぐらいから)始めるのが
理想です。