今日下顎の右の水平に寝ている親知らずを抜いたのですが、予想よりと言うか、
予想通りと言うか、少し時間をかけて抜歯するはめになってしまいました。
理由は一つには歯の根が2つあり、奥の方の根の先端が曲がっていた事。
二つ目としては手前の方の根が骨と癒着していた事です。
また注意すべき点として手前の方の根の先端が下顎の太い血管とかなり接近している
可能性があった事。こういう場合無理をして抜こうとすると血管といっしょに走っている
神経を傷つける恐れがあるので慎重にていねいに抜くしかありません。
まず最初に歯の上の部分をカットしました。歯が水平に寝ているのでこうしてスペースを作り
歯の残りの部分を抜くようにしないと歯を出す事ができません。
次に残りの部分を出そうとしたのですが、根が曲がっているせいかうまく抜けてきません。
やむなく残りの部分をまた分割しました。そして奥の方は曲がっていたのですが抜けました。
普通はこの後手前の方が抜けるのですがなかなか抜けません。歯と骨が癒着しているみたい
です。普通はやらないのですが、舌のある側から器具を入れてめでたく抜くことができました。
埼玉県 北足立郡 伊奈町 寿 服部歯科医院