歯並びが悪いということは形がきれいでないということです。つまり形態異常です。
人類の進化を考えると、顎の骨や歯の大きさが変化してきているということです。
これは系統発生からの見方です。
もうひとつの見方はひとりひとりの成長の過程における形態の変化です。これは
個体発生からの見方です。
歯並びが悪いというのはこの2つの形態の変化の複合型といえます。
系統発生については古人骨と現代人の調査により不正咬合は先史時代以降、
増加傾向にあり、その主な原因は顎の骨が小さくなってきた事と歯のサイズが大きく
なってきた事です。ひとりひとりの成長の過程においては、歯並びの悪い子供の
ほとんどに食習癖、舌運動の異常、唇の過緊張や弛緩、口呼吸、不良姿勢などの
習癖がみられます。この機能と形態の異常が歯並びを悪くするのです。
伊奈町 服部歯科医院