1才6ヶ月検診で56人診ました。この年齢だと4番めまでの乳歯が生えているぐらいです。
ほとんどの人は普通の咬み合わせでした。上の歯のアーチが下の歯のアーチより大きく、
外側にありました。しかし6人は上のアーチが下のアーチより前歯のある部分で内側に
ありました。つまり普通の咬み合わせの反対で反対咬合と言います。
前歯の1部分が反対の咬み合わせのまま行くとどうなるでしょうか。
下の前歯が上の前歯を咬み合わせのたびに外から押さえ込み、上の顎が外へ大きく
なろうとする成長を妨げます。もっとも良いのは乳歯の間に前歯の反対の咬み合わせを
治しておくことです。4万ぐらいかかりますがきれいに治ります。ただこの方法の難点は
乳歯の反対の咬み合わせはなおりますが、次に永久歯が生えてきた時にも遺伝的に
両親が反対の咬み合わせの時また反対の咬み合わせの場合があるという事です。
また両親や家系的に反対の咬み合わせが遺伝的にみられない場合、乳歯から永久歯に
5才から7才の前歯の生え変わりで自然に治ることがあるという事です。ただ永久歯に
生え変わった時に反対の咬み合わせになった場合、そのあと自然には治らないので
小学1年生か2年生の時に矯正して治しておくときれいな顔だちになる可能性が
高くなります。
埼玉県 伊奈町 服部歯科医院