あらゆる抜歯の中で最も神経の使う抜歯です。
①歯の頭が全部出ていてまっすぐに生えていて、歯の根も比較的ストレートの場合。
この場合が1番簡単に抜けます。しかし普通のレントゲンは2次元なので、やってみると
実際は歯の根の股の部分に骨が入り込んでいて癒着でもしていると、非常にむずかしい
ケースになります。
②歯の頭が少ししかでていなくて歯がななめに向いている場合。
こういう場合は埋もれながら普通斜めに前の歯にぶつかっているので、そのまま抜こうとしても
まず抜けません。歯を頭の部分と根の部分に分けて抜きます。歯がまっすぐ出てこれなかった
ということは大体根がかなり曲がっている可能性大です。頭の部分を慎重に最初に取ります。
根の部分を取る時はへんな力を根にかけないように根の曲がっている方向を考えながら抜きます。
非常に難しい抜歯です。
③歯がほとんど出ていなくて歯全体が水平に近い場合。
これも歯と根の部分に分けて抜歯します。ただし②の場合も同じなのですが歯が埋もれている分だけ
根の先端が神経や血管に近くなります。うっかり傷つけると大出血が起こったりして大変です。
ケースによっては口腔外科に紹介することもあります。
埼玉県 伊奈町 服部歯科医院