反対側の同じ場所の乳歯は抜けて永久歯が出ているのに、もう一方には乳歯が残って
いる場合があります。このときのチェックポイントは残っている乳歯が触って動揺があるか
どうかです。全く動揺していない場合は永久歯がへんな方向を向いていたり、歯の形が
異常だったり、もともと永久歯がなかったりなどの可能性があります。
崩出異常は上の1番真ん中の歯か上の3番目の犬歯に認められることが多いです。
上の1番真ん中の歯は乳歯の時強くぶつかったりしたりした外傷が原因のことが多いです。
大体歯の先と根がひっくりかえって埋もれています。
上から3番目の犬歯の場合は上の顎が狭いか、2番目の永久歯が普通よりも小さいのでその
ために2番目の歯の後ろに出ないで1番目と2番目の間に出ようとして途中で止まっている
場合です。早めに発見できれば麻酔をして埋もれている犬歯にブラケットをボンドでつけて
正しい方向へ引っ張り出すことができます。遅れると引っ張り出しにくくなったり1番目や
2番目の永久歯の根の部分を吸収してしまうことがあります。
埼玉県 伊奈町 服部歯科医院